2012年6月26日火曜日

紫陽花の色について考察してみる

今日は久しぶりの晴天ということで、学内に咲いた紫陽花を撮ってみました。

紫陽花の写真というと、先日このブログでも記事にした青い花がもっともポピュラーですが、私の大学に咲いている紫陽花はピンク色やむらさき色のもの、白色のものが目立ちます。後で詳しく調べてみると、どうやら紫陽花は「土壌のpH値品種改良によってさまざまな色の花が咲くそうで、また土壌の状態以外にも開花から日を経るにつれてその色は徐々に変化する花なんだそうで・・。

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「変幻の花アジサイ」
http://www.sk.aitai.ne.jp/~dive2/aji2.html
アジサイは6月から7月に、新しい枝の先に直径20㌢内外の花房をつ くり多数の花を密につけます。花のほとんどは 装飾花(葉の変化したもの)ですが花びらは4、5枚で 青白色から薄紅、濃紫、藍色 または 青白色から藍色に変化することが多 く、俗に、アジサイの色変わり、「七変化」と言われます。
この花色の変化は土の酸・アルカリに影響されます。一般には酸性のときは青色に、アルカリ性のときは桃色になることが知られています。原因はアジサイに含まれる色素のデルフィニジンにアルミニュームイオンがくっつくと青色になります。 日本の通常土壌は酸性に傾いていますので青いアジサイが一般的です。これが石灰などで土壌をアルカリにもっていくとアルミニュームイオンが溶出しないので花色は桃色で推移して行きます。
実はもうひとつの要素に肥料の違いもあるのです。窒素分が少ない肥料を使うと紅色が藤色になり、窒素が多くカリが少ない と紅色は強くなり、カリが多いと花色が青色に進みます。
ただしこのことは日本古来のアジサイについてのこと。園芸店でよ くみる鉢植えのアジサイは改良された園芸品種がほとんどのため、ピンクの アジサイを青に変えることはちょっと難しいようです。


この季節、紫陽花は私たちの日常生活でもっとも目にすることの多い花のひとつですが、自分も含め、案外その生態について知らないことのほうが多いので、写真撮影をきっかけに、こうした新しいジャンルの知識を深められるのは楽しいものです。

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