2012年5月31日木曜日

上野動物園&東京スカイツリー散策 #1

蓼科高原に引き続き、先週土曜日は「上野動物園」に行ってきました。

この週はそれこそ毎日のように写真を撮り続けることになったため「果たして、何枚撮ることになるんだろうか」と、週明けにコンパクトフラッシュの画像番号カウントをゼロに戻しておいたのですが、撮り直しも含めた最終的なショット数を確認してみたところ、なんと1300枚を超えていました。

フィルム時代であれば考えられない枚数ですが、やはり何度でも納得の行く写真が撮れるまでシャッターを切れるデジタルカメラは、気軽さという面ではもちろん写真の上達に一役買っているように思います。

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「デジタルカメラは気楽」と最初に書きましたが、実のところ今回撮影した動物たちの写真はそれこそ、頻繁な撮り直しが必要になってくる写真の代表格であり、今まで私が撮影してきた被写体の中でも、トップクラスの難しさでした。なにしろ動物は気まぐれな上に、普段から撮影者である自分に懐いているわけでもないので、なかなかカメラの方向を向いてくれません。動物写真は「被写体を長時間追い続ける体力」がなによりも重要なようです。

ちなみに今回の写真は、冒頭の入場ゲートの写真以外はレンタル中の「EF 70-200mm F4L IS USM」で撮影されたものに、多少明るさを増すレタッチを加えたものですが、撮影者である私自身のミスで若干ピントが甘くなっている写真を除けば、すばらしい描写性能を持っていることがよく分かりました。貯金を頑張れば手が届く価格帯だけに

今すぐ買ってしまいそうなほど、欲しくてたまらない・・。

2012年5月30日水曜日

蓼科高原に出掛けてきました #3

2回に渡ってお届けした「蓼科高原」の記事も今日で最後になりますが、最終回の今回は、旅先でつい撮ってしまった写真を紹介したいと思います。まず一枚目はアンティーク感漂う「ダイヤル式電話」から。

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このタイプの電話機は通称「黒電話」と呼ばれているように、筐体が黒いものが有名ですが、旅先のホテルでは内線電話として「白電話」が各部屋に備え付けられていました。今となっては留守録機能もなければ、着信音もただ一つしか鳴らない「古き良き時代」の電話機ですが、この写真のように”そこにあるだけで絵になってしまう”デザインの良さは、現代においても健在です。

実は私自身も、一時期このタイプの電話機が大変欲しくなった時期があり、Yahoo!オークションなどで入手することを本気で考えていたこともあるだけに、これを部屋で見つけた時は思わず感動。「やっぱ電話といえばコレだよ!」とか「この電話は、受話器を置いたときにベルが一回”チン”と鳴るのがまた良いんだよ!」などと蘊蓄を語りながら写真を撮りまくっていたせいか、同室の友人たちに怪訝な目で見られてしまいました。


続く二枚目の写真は、白レンズをつけた「EOS Kiss X50」です。

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このカメラは下級生が持っていたもので、最終日の昼食時に私がレンタルしていた「EF 70-200mm F4L IS USM」の話になり「是非自分のカメラにも取り付けてみたい」ということでしばらく遊んでいたときのものですが、赤いボディの一眼レフというだけでも目立つのに、これに白レンズが付くとかなり違和感があります。この様子を見ていた別の人がその感想を「なんか紅白まんじゅうみたいだ」と言っていましたが

確かに、結婚式とかのおめでたい席には良さそうです・・。

それにしても今回の旅は、風景写真とスナップ写真目当てでカメラを持って行ったつもりが、出掛けた先ではどんな面白い被写体に出会えるか分からないもので、つくづく「撮って良かった」と思える三日間でした。

2012年5月29日火曜日

11周年記念祝会

先週の日曜日は、某所での「11周年記念祝会」を撮影してきました。

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「人物写真の代わりに、祝会で振る舞われたケーキを撮ってみました」

ちょうどその日はレンタル中の「EF 70-200mm F4L IS USM」の貸出し最終日だったため、撮影係としてこのレンズを大いに使って撮っていたのですが、200mmという焦点距離で人物スナップを撮っていて思うのは、このレンズは小〜中規模の集会で人物を撮るのにもっとも適しているということを改めて考えさせられました。

もちろん、このクラスのレンズがその他の被写体に向いていないということではなく、どちらかといえばオールマイティに使えると言っても良いのですが、やはり、集会中の人々を付かず離れずの距離から「切り出して」撮れるというのは、撮影者としても緊張せずに済み、なにより参加者の邪魔にならないというメリットがあります。

ちなみに、「EF 70-200mm F4L IS USM」の上位モデルである「EF70-200mm F2.8L IS II USM」は報道カメラマンの定番レンズと言われていますし、今回F4Lで撮ったスナップの中にも「これは!?」とうなずく良い写真が数点撮れていたことを思うと、肖像権の関係上、このブログに人物スナップを公開できないのが残念です。

2012年5月28日月曜日

蓼科高原に出掛けてきました #2

蓼科高原の写真パート2です。

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二日目は午後に自由時間がたっぷり取られていたので、近所の滝を撮影しに行きました。今回撮影したのは、ホテルからほど近い「乙女滝」「霧降の滝」「王滝」の3ポイント。残念ながら一番遠くの「おしどり隠しの滝」は、遊歩道というより登山道なみの急斜面のため撮影を断念しましたが、十分渓谷散策を満喫することができました。

ところで、先日の記事で今回撮影のために「EF 70-200mm F4L IS USM」を借りたと書きましたが、実際のところ個人のスナップ写真を大量に必要とする場面では大活躍するものの、ブログに気兼ねなく公開できるような風景写真には、まったくと言っていいほど出番がないということにようやく気付きました。そんなわけでこの頃には、「蓼科から帰ったら都内に遊びに行こう」と決め、結果この週は丸一週間写真三昧の日々を過ごすことに。

ちなみにその写真の記事ですが、先週一週間の撮影でしばらくの間は毎日ブログを更新できそうなほどネタが溜まっているので、またの機会ということにしておきます。(以下、縦構図の写真が多数あるため、記事が縦長となっています。ご注意ください)

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2012年5月26日土曜日

蓼科高原に出掛けてきました #1

長野県の蓼科高原から無事帰って来ました。
一日目は朝から移動日だったのですが、途中立ち寄った「双葉サービスエリア」の展望台から見える富士山があまりに見事だったので早速撮ってみました。この写真は、空と山の青みを強調するような画像補正をかけてあります。

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宿泊したホテルの食事は、普段から学生の合宿によく利用されているのか、油モノが中心のメニューでした。
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最近特に思うのですが、撮って出しが前提のコンパクトデジタルカメラと比べて、デジタル一眼レフの場合は、ホワイトバランスやフィルターワークなどを駆使して、最初から意図した色合いの写真を作り出すことはもちろん可能ですが、基本的に後からPCに取り込んでレタッチするのに適した絵を写し出すように設計されているような・・。

当初は「デジイチの画像は整理要らずで楽ちん」と思っていましたが、最近では撮影後に一枚一枚ピントや構図を確認して取捨選択、おまけに必要に応じた簡単なレタッチを施すようになるなど、自分自身の「凝り性」が発現してしまったせいか、結局フィルムの時代とあまり変わらない時間が必要になりつつあります。

2012年5月23日水曜日

横谷渓谷に行ってきます

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今日から2泊3日の予定で長野県に行くことになりました。今回の宿泊場所には、ホテルから歩いて行ける距離には「横谷渓谷」があるとのことなので、今週初めからネット上では通称”神レンズ”と呼ばれるほどに美しい絵が撮れると評判の「EF 70-200mm F4L IS USM」をレンタルし、滝の撮影に挑戦してみようと思います。

本当ならば、減光(ND)フィルターを用意し、スローシャッターで水の流れを止め、霧の流れるような「滝の風景写真にありがちな絵」を撮りたかったのですが、先日の「金環日食」騒ぎで、どこの店もお目当ての減光フィルターが取り寄せ出荷になっていたため、当日までの入手を諦めざるを得ませんでした。

一応、スローシャッターは絞りとISO感度の調整で実現させる予定ですが、もちろん、現地が「雲一つない晴天」になった場合は、カメラの設定だけではスローシャッターが降りない可能性も十分考えられるわけで・・。まあ、その時はその時ということで、ともかく撮影を楽しみたいと思います。

2012年5月21日月曜日

日食の撮影に成功!

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トリミングと色合いを補正した日食中の一枚と、金環日食の一枚
(一番の瞬間はピンボケになってしまったため、敢えてサイズを小さくしています。)

朝からあいにくの曇り空だったため、金環日食の撮影をするつもりはなかったのですが、昨日レンタル予約をしていた「EF 70-200mm F4L IS USM」が届いたため、寮のベランダで観察している学生たちに混じってカメラを構えてみました。減光フィルターなど一切準備していなかった割には、決定的瞬間が撮れたのではないでしょうか。

2012年5月19日土曜日

新しい靴を買いました

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久しぶりに靴を新調してみました。

今までは雨の日でも革製の靴を履くことが多かったのですが、写真を撮るようになってからというものの、外を出歩く機会がぐんと増えたこともあり以前履いたことのあるコンバースがとても歩きやすかったのを思い出し、また買ってみました。来週は学校行事で長野県の横谷渓谷に行く機会ができたため、滝めぐりと撮影も兼ねて普段よりたくさん自然の中を歩くことになりそうです。

2012年5月18日金曜日

カメラのレンズそっくりなマグカップ

レンズ型マグカップ
レンズ型マグカップ posted by (C)aes256

先日、Canonの「白レンズ」について色々と調べていたところ、偶然「白レンズそっくりなマグカップ」が市販されていることを知りました。このマグカップはバンクーバーオリンピックの時に、プレス向けの記念品として配られていたものらしく、元々は非売品だそうですが、カメラ好きな視聴者にやたら注目されたことで後にコピー品が作られたため、現在は国内でも購入することができるんだとか。

さらに詳しく調べてみると、カメラのレンズそっくりなマグカップはキヤノンのレンズを模したものだけでなく、ニコンのレンズそっくりなものも売られているそうで、その多くはカメラマンにとっての「憧れのレンズ」がモデルになっています。

・・これは、欲しい!!(興味のある方はGoogleなどで「レンズ マグカップ」と検索すれば、いくつか販売しているサイトが見つかりますので、是非探してみてください。)

「カメラレンズ風の飲料カップが登場 - Akiba PC Hotline!」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100710/etc_cuplens.html
「キヤノン レンズ型マグカップ(EF70-200/F2.8L IS USMタイプ) - ペンギンカメラ」
http://penguincam.shop26.makeshop.jp/shopdetail/018000000036/


2012年5月17日木曜日

どうやら「金環日食」特需が発生しているらしい

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画像引用元(2012.5.17閲覧):http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/about.html

 5月21日は国内で1987年以来となる「金環日食」を全国的に観察することができるということで、太陽観察用メガネや太陽望遠鏡が飛ぶように売れているそうですが、カメラ関連の機材も例外ではなく、たまたま私は来週長野県の「横谷渓谷」近くに宿泊する用事があり、「せっかくだし、滝でも撮影してみようかな」と、以前、飛行機撮影の時にお世話になった某カメラ機材レンタルショップのページを見てみると、こんなお知らせが・・。

一部商品の予約受付中止のお知らせ 
お客様 各位
平素はマップレンタルをご利用いただくまして、誠にありがとうございます。
一部の商品につきましては、ご予約を多数いただき当店在庫の予定数に達したため、
5月11日(金)をもって下記期間の予約受付を中止させていただくことになりました。
【 対象期間 】 2012年5月18日(金) ~ 2012年5月22日(火)

【 対象商品 】 Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM / Canon EXTENDER EF2xIII
Nikon Ai AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm F4.5-5.6D ED  ほか
詳しくは、こちらにてご確認ください。
何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 

・・見事に普及価格帯の望遠レンズばっかり借りられまくってる。

ちなみに「金環日食」の迫力ある写真を撮影するためには、焦点距離が400mmから600mm程度の超望遠レンズを使うことが望ましく、さらに太陽光は非常に光源が強いため、特にデジタルカメラの場合はなにも対策をせずに直接太陽に超望遠レンズを向けると受光素子を壊してしまうこともあるため、太陽撮影用の「減光(ND)フィルター」が必要になります。ただ、このフィルター「太陽撮影専用」のくせに一万円を超える高価な代物です。

「77S PRO ND100000 - 価格.com」
http://kakaku.com/item/K0000346860/

しかも噂によると、望遠レンズだけではなくこうしたレンズフィルター類もご多分に漏れず売れまくっているらしく、もうすでに全国的な品薄状態になっているんだとか。私自身「金環日食」の撮影にものすごく興味があるのは言うまでもありませんが、ちょっと出遅れてしまったようですし、今回は観察するだけに留めておくとします。

2012年5月16日水曜日

『スナップ写真のルールとマナー』読了

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以前から読んでみたかった書籍『スナップ写真のルールとマナー』を読み終えました。

率直な感想としては「カメラを趣味にしている人なら常識」レベルの話から具体例を挙げた丁寧な解説が目立ち、初めてスナップ写真に挑戦してみようという人には、たくさんの事例から自分に置き換えて学ぶことができるので、なかなか良い本だと思います。特に建物内における撮影など、撮影禁止の表示が無くとも撮影許可が必要になるシチュエーションは、自分自身にもそのような撮影経験がないためとても勉強になりました。

しかし、ただひとつ気になるのは、やはり「写真家協会」が出版している本だけあって、少々撮る側に都合良く書かれているかな。という感は否めません。例えば「ケース33」の質問などは良い例で

「よく出掛ける公演で、見知らぬ保育園児の写真を無断で撮っていたら、引率していた先生に撮影を中止するよう注意されたが、撮影拒否される以前のカットは展示会などに出しても問題ないか?」という質問に対する回答が、相手から「今まで撮られた写真も公開されては困る」という具体的指示がないので、その部分には言及しておらず、注意後は撮影を止めているのでモラルも満たされており、相手が不愉快にならない写真であり、公開後の自己責任が果たせるのなら、公開しても問題ないのではないか。

・・って、それはいくらなんでもマズいだろ。

とツッコミを入れたくなるような回答もあります。確かに、肖像権を例に挙げるなら「その人の容貌が判断できるもの=顔が写っているもの」を不特定多数に公開する場合は事前に許可を取るなり、もし仮に公開したとしても、すぐに削除に応じれるように自分の連絡先を明記しておくのがセオリーですが、個人的には後ろ姿だろうが群衆写真だろうが、一人でも撮影拒否をする人がいるなら、その人は今後写さないようにすることはもちろん、過去の写真からも削除しておくのが一番無難だと思うわけで。

「写真を撮りたい気持ちは分かるんだけど、なんだかなぁ・・。」

2012年5月12日土曜日

フィルムは冷蔵庫に保管するもの・・だよね?

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先日、これからもフィルムカメラを定期的に使うことを目的に購入した「35mmフィルム」を寮内の冷蔵庫に保管したのですが、とある人から「なんでフィルムを冷蔵庫に入れるの?」と不思議がられてしまいました。言われてみれば、大型家電量販店のフィルム売り場では、スーパーの冷蔵品売り場のような陳列棚に収められているのをよく見かけますが、一般的なホームセンターなどでは日用雑貨扱いで、そのまま売られていることが多いような・・。

もちろん、フィルムを冷蔵庫に保管するのは「高温多湿を避けるため」で、今の時期ならそれほど室温を気にすることはないと思いますが、私の場合よく洗濯物の部屋干しをするので、その際の湿気防止にと気を使っています。(ただし、食品がたくさん入った冷蔵庫の場合、食品の湿気で湿度が上がってしまいカビの原因にもなるため、本格的にやるならこちらの方のようにフィルム専用の冷蔵庫を設けるのが一番のようです。)

確かに、冷蔵庫本来の用途とは違う使い方をしているだけに、不思議に思われるのも無理ないか・・。

「フィルムの基礎知識〜使用前のフィルムの保管 - Railway Photograph」
http://www.rp35.com/s10027.html
「フィルムを冷蔵庫で保管する理由 - 教えて!goo」
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1468409.html

2012年5月8日火曜日

「宙玉」をテーマにした中学生の写真が話題に

昨日、ふとネットサーフィンをしていて偶然見つけた記事。
二つの有名写真コンクールで入選したという中学生の写真が、なにやら話題になっているようです。

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画像引用元(2012.5.8閲覧):http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205060047.html
中学生が二つの写真コン入賞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205060047.html 
広島市佐伯区の五日市中2年金本凜太朗君(13)が、二つの全国写真コンクールで上位入賞した。本格的に写真撮影を始めて1年。いずれも初出品で賞を射止めた。身近な自然を活写し、将来はプロになる夢を描く。 
金本君は、手に持ったビー玉を通して眺めた青空の写真を「『写真の日』記念 公募による写真展」(日本写真協会などの実行委員会主催)に出品。3月に選考があった。2部門計約2300点の応募のうち、自由作品部門で最優秀賞など6点に次ぐヤングフォトグラファー賞(3点、30歳未満)に選ばれた。表彰式は東京都内で6月23日にある。小学3年生のころから草花や鳥など自然が好きになったという金本君。昨年4月にお年玉で一眼レフカメラを買い、休日に自宅近くの八幡川や山林に出向く。多い日で約200枚撮影するという。 
JPS展(日本写真家協会主催)の20歳以下部門には、川で水しぶきを上げて遊ぶ男の子を写した作品を応募。3月、269点の中から最優秀賞(1点)に次ぐ優秀賞(9点)に選ばれたとの通知を受けた。都内である19日の表彰式に臨む。

このニュースが取り上げられた某巨大掲示板サイトでは、こうした構図がありがちなものであるせいか、一部の人からはあまりよく思われていないようですが、確かに被写体としては特にめずらしいものではないので、人によって評価が分かれるのは仕方の無いことですし、むしろ、写真や音楽といった芸術分野は、上手くなろうとすると「真似するのが近道」とよく言われる世界なだけに、なんとなく似ているというだけで酷評するのはいかがなものかと・・。

ちなみに、この写真はおそらく片手にビー玉を持って手持ち撮影されたものか、三脚を使ってカメラを固定した後に、レンズの前に手を置いて撮られたものと推測できますが、後に詳しく調べてみると、写真の中心に球体が浮かんでいるこの手の写真は二年ほど前に流行した「宙玉(そらたま)」というものらしく、詳細な作り方を紹介しているサイトがいくつもあるようです。



「宙玉レンズを作ってみよう - デジカメWatch」
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20100902_389833.html
「宙玉レンズの専門サイト/Soratama」
http://www.soratama.org/

意外と簡単にできる技法のようだし、私も機会があったら是非試してみようと思います。

2012年5月4日金曜日

久しぶりのシャッター音

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巷では、ゴールデンウィーク中に「スーパームーン現象」が見られるということで、写真を撮ろうと考えている人も多いかもしれませんが、かくいう私はつい先日まで手元に持っていた唯一の望遠レンズ「EF75-300mm F4-5.6 II」を実家に置いてきてしまったため、サマになる絵は撮れまいと撮影を半ば諦めていたり。

話は変わって、今日は近所のホームセンターに買い物に行く機会があり何を思ったのか、カメラ用のリチウムイオン電池とフィルムを購入。5年以上前にシャッターを切って以来ずっと保管していたフィルム一眼レフカメラ「EOS-3」を動かしてみました。このカメラは、私が一眼レフカメラを始めたばかりの2001年頃に中古で購入したもので、いかにもカメラらしい無骨なボディと、まるで銃器の装填音のような激しいシャッター音が今でもお気に入りです。

ところで、何故急に「デジタルとフィルムの二台体制」を思いついたかというと、フィルムカメラをやっていた頃は、当然撮り直しはそう気軽にできるものではないため、撮影は一発勝負的なところがありましたが、場合によってはデジタル一眼と併用することで「ここ一番の写真」をフィルムでも残しておくという使い方ができると考えたわけでして・・。同一メーカーの機種ならば、レンズさえ交換してしまえばほぼ同条件で被写体を残しておくのもそれほど難しいことではないはずです。

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EOS-3のシャッター音の参考動画。連写時の音はさらにカッコいい

ちなみに、このカメラを購入した当時私は高校生だったのですが、在籍していた高校には写真部がなく、しかも極度の運動音痴のため体育祭に出るのが嫌で嫌で仕方がなかった私は、スポーツ系のイベントすべての撮影係を「志願」。そのおかげで高校生の頃は一度も体育祭に出ることなく公式カメラマンとして活動し、体育科目は全部ペーパーテストの追試で卒業・・。しかも、後に配られた卒業アルバムの体育祭のスナップは、ほぼすべてが私の撮影したカットで占められていたなんて思い出話が、このカメラにはあったりします。

2012年5月1日火曜日

最近は「自分撮り」が流行っているらしい

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物心ついた頃から「写真を撮ることは好きだけど、撮られるのは苦手」な私ですが、デジタル一眼レフを持つようになってから、記念撮影を頼まれることが増えたこともあり、それまでほとんど使うことがなかったカメラの「セルフタイマー機能」を使って写真を撮るというシチュエーションに時々出くわすことが増えています。そんな折りに、一ヶ月ほど前に掲載されたニュース記事「カシオの不人気デジカメが台湾や中国で大ブレイクした理由」の中に、日本人の「写真嫌い」についての興味深い言及を見つけたので紹介してみたいと思います。

カシオの不人気デジカメが台湾や中国で大ブレイクした理由 
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120316/1040085/ 
カシオ計算機が2011年に発売したコンパクトデジカメ「EXILIM EX-TR100」が、台湾や中国などのアジア圏でブームを巻き起こしている。もともと日本での売れ行きは低調で、どちらかといえば不人気モデルに区分けされる。だが、アジア圏ではSNSをきっかけに若年層に火がつき、これまでデジカメに興味がなかった若い女性が先を争うように購買に走るほどになったという。ブレイクの要因は、EX-TR100ならではの自分撮り機能にあった。 
メーカー自身が「想像もしなかった」と語るEX-TR100がブレイクするまでの経緯や、今回のブレイクを今後日本市場にどのように生かしていくのかを、同社の担当者に取材した。 
<現地の人気モデルがSNSで自分撮りを披露したのがきっかけに、人気に火がついた> EXILIMシリーズの海外戦略を担当する、営業本部 海外営業統括部 QV部 部長の藤井 寛氏によると、ブレイクのきっかけは2011年8月ごろだという。藤井氏は「若年層の間で人気のある香港在住の人気モデルが、自身で購入したEX-TR100で自分撮りした姿をたまたまSNSで公開した。それを見た若者たちの間で、『こんなきれいな自分撮りは見たことがない』『どんなカメラを使っているのか』とSNSで話題になった。これがきっかけで急激に火がついていった」と語る。 
EX-TR100が現地で注目されたのは、EX-TR100の特徴的な構造と、アジア圏の若年層の生活スタイルがうまくマッチしたためだ。 
EX-TR100は、カメラの外側にある枠のような部分(フレーム)とカメラが付いている部分、液晶モニターの部分が、それぞれ自在に回転する仕組みになっている。通常のデジカメのようなスタイルだけでなく、カメラと液晶モニターを同じ方向に向けての撮影が可能で、モニターを見ながらの自分撮りが容易にできるのが特徴だ。 
日本人とアジア圏の人々の生活スタイルの違いもある。FacebookやTwitterなどのSNSにおいて、日本人は自分の顔を出すことを極力控える傾向が強い。逆に、中国をはじめとするアジア圏の人たちは、自分の顔を積極的に公開することを好む。「自分の顔をきれいに撮りたい」というニーズが、自分撮りが容易できれいに撮れるEX-TR100の注目度を高めたわけだ。

 「EX-TR100の動画紹介 - どちらかといえばこの形状は「変態デジカメ」というジャンルな気もする」

確かに、日本を除くアジア圏の人たちはもちろん、欧米人の自宅などに行くとリビングの机の上に大量の家族写真が飾られているのをよく見かけますし、その反対にFacebookやYouTubeなどを見ても、日本人は動画に写る自分の顔を隠していたり、風景やアニメキャラクターなどをプロフィール写真にしていることが多い気がします。ちなみに私の家族も写真を撮ることは好きですが、撮られることは全員苦手だったりするので、どうやら日本人の写真に対する「恥ずかしがり」はもはや国民性のようなものだとも言えます。

もちろん、ネットへの実名や顔写真の公開となれば話は別で、日本の場合は某巨大掲示板の巻き起こす「ネット炎上」や「祭り」と呼ばれる事件が絶えないのもまた事実であり、炎上に至る事の次第はともかく、それに加えて容姿の優劣に着目した個人攻撃が盛んなことも「ネット上に写真を載せるのは危ない」と多くの日本人が顔出しを控える理由のひとつになっているのもまた一因だったりします・・。

とはいうものの、国内でも最近では女性を中心に、ネットへの「顔出し」に抵抗が薄れてきているようですし、このカメラの「自分撮り」に特化した販売戦略はそこそこ成果が見られる手法なのかもしれません。ただ、国内のネット文化を見る限り、

リスクを犯してまで、自分をかわいく撮ってみんなに見せたい

という女性たちの心理は、到底理解しがたいと感じてしまうのは自分だけでしょうか? それ以前に、自分撮りを極めるなら「デジタル一眼レフ+ミニ三脚+セルフタイマー機能」のほうが良さげに思えるのですが・・。
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